dgwingtong's blog

世の中について書きます

F1で起こっていること

F1で問題が多発している。最近のF1では規約が詳細に決められており、もはや百科事典はるかに超える分量がある。多分この全てを把握している人はおらず厳密に精査したなら沢山の穴があるだろうと思われている。

そんな問題の一つが日本GPで露呈した。雨がらみのGPでF1にはレースの2時間ルール、開始から中断を含めた3時間ルールというのがある。前者は雨で車が遅くなってレースが2時間を過ぎてしまう時に適用されるもので、2時間を超えたらプラス1周でレースは終了となる規定だ。

3時間ルールは赤旗などでレース時間が止まった場合でも開始から3時間でレースは成立するものだ。今回ここでも混乱があった。3時間の場合は超えた周のゴールでレースは終了してプラス1周にはならないだと。これで計算が狂ったチームもあったようだ。

更に今回混乱に拍車をかけたのがチャンピョン決定におけるポイントシステムの瑕疵が露呈したようなのだ。本来、今回のようにレース距離が50%以上75%未満の時は満点のポイントが与えられず減点されるはずで、ほとんどのチーム、ドライバー、メディア関係者がそう合意していた。

所がF1公式は早々とシミュレーションでマックスのチャンピョン決定を予想していた。これはいつものF1公式のチョンボだなと誰もが思っていて信じていなかった。

皆がそれで合意していたならそれで良いだろうと思うが、そうは問屋が卸さないらしい。間違った条文でも既に署名されてしまったなら厳密に適用しなければならないというのがF1界の掟らしい。ていうかそれが民主主義ルールだろう。というわけで融通が利かないと思いながらも各チームそれに従った。

何が起こったのか。レース距離が足りなくてポイントが減点されるのは中断してレースが再開されなかった時だけ適用されるルールで再開してレース行って終了した場合は適用されないと。厳密にはそういった例外規定が存在しなかった為、今回は減点の対象にならないという事らしい。

昨年のベルギーで決まったばかりで誰もこの再開した場合を想定しなかったらしい。確かにベルギーは再開されなかったので、その場限りのやっつけ条文と言われても仕方ないが。

多分F1の膨大な規定の中にはこのような完備されてない規定が山ほどあるような気がするが、誰も量が多すぎて読む気になれないのだろう。もはやAIしか理解できないのかもしれない。

こんな管理され過ぎてしまっているF1に息が詰まるような思いを抱いているのは私以外もいると思う。もはや誰も理解できなくなっているレギュレーションを止めてもっとシンプルに一番速いものが勝ちという原則に基づいて整理し直してほしいのだ。